ぽんた学長です。
今日10月5日は特別な日なんです。
長男「尊主(たかもり)」1983年(昭和58年)10月5日に生まれました。
そう、長男の誕生日なのです。
元気であれば、なんと「40歳」になります。
ですが、命は短かったです11歳10か月で、天国に旅立ちました。
生まれながらの重たい心臓の病気を抱えて、4つの心臓病名があり、とても複雑で当時主治医から言われたのは、心臓移植しかない!でも日本では出来ません。
しかしながら、悪いながらにして体と心臓がバランスととっているので、経過観察していきましょう!
長男が心臓の病気と知ってから「父として何が出来るか…?必死で考えました。」
考え抜いて出た回答が「田舎の新鮮な空気、私が大地を耕し穫れた野菜・お米をとにかく食べて元気になってほしい。」
「1分1秒でも一緒に居る時間を持ちたい。仕事はいつでもできるけど、我が子といる時間がすでに秒読み状態なのだから…」
「悔いを残したくない・・・」
そう考え、導かれるように今の鮫川村の暮らしが1986年(平成元年)4月からスタートしました。
日本の経済がバブル絶頂期の時でした。
今は田舎に移住・・・ 地方での地域おこし協力隊事業・・・ グリーンツーリズムで農山村の交流を・・・地方創生・・・
上記のような言葉は何もありませんでした。
村の人たちも、人の流れが逆だべ・・・と????不思議に思われました。
でも全く迷いもなく、私が31歳にして村の暮らしを歩み出したのです。
もし、長男の心臓病が無ければ田舎暮らしの選択肢は無かったです。
その導きで、私は家族の大切さ、父として何が出来る!!家内の由美子も母として何が出来る!!を必死で考えて・・・
経済は必要ですが、それよりももっともっと大切なことを、長男が教えてくれました。
人として、人間らしく生きるとは・・・。 自然と向き合うって!! 土に向って生きるとは・・・
四季の移ろいを思い切り体で感じ取れる鮫川村を、長男はとても気に入ってくれました。
幼稚園の時に、大きな緊急手術を 小学3年の時に心臓の手術を、半年後に心不全を起こし、緊急手術。
風邪を引くたびに入院していました。
そして小学6年の5月に3回目の心臓の手術を受け、集中治療室から出ることなく、11歳10か月。7月1日に天国に旅立ちました。
短い人生でした。
でもたくさんの事を気づかせてくれました。 もう、感謝でしかありません。
私は13年前に、思いもよらない心臓の大動脈弁狭窄になり、これまた緊急手術・・・今は人工弁で心臓が動いています。
その時も、長男の心臓のことを想えば、軽い風邪をひいいたようなもの・・・と。
勇気をくれました。
長男から命のバトンタッチを受けたのが、天国へ旅立ったから2か月後に、陽平が生まれてくれました。
私、由美子おばさん、陽平!!あぶくまエヌエスネットの看板のマークを描いてくれたのが長男!
だからいつでも長男はここにいてくれます。
社会が混乱している今! 世の中IT化が加速しています。 でも、子供本来あるべき姿は、野外でおもいきり体を動かし、元気よく遊び、そんな当たり前が、当たり前でなくなってきている現実に、時々ぽんた山に来て元気充電!!
私は長男がくれた人生の宿題を、こうしてぽんた山で子どもから大人まで、大地にしっかり根を張り胸をはって、これからもたくさんの人とつながって、鮫川村ーぽんた山をもっと、もっと子どもたちの、大人たちの体験交流の学びの場として生きたいです。
尊主(たかもり)〜誕生日おめでとう